イタリア最高裁、ノルドストリーム爆発事件の容疑者の身柄引き渡しを承認
ノルドストリームはロシアからドイツへバルト海の海底を通って天然ガスを輸送するパイプラインである。
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イタリアの最高裁判所は19日、2022年9月に3つのノルドストリームガスパイプラインに対する「攻撃」を調整した疑いで逮捕されたウクライナ国籍の男(49歳)のドイツへの身柄引き渡しを承認した。
地元メディアによると、最高裁は弁護団の訴えを退けたという。これにより、男は数日中にドイツ側に引き渡されることとなった。
ノルドストリームはロシアからドイツへバルト海の海底を通って天然ガスを輸送するパイプラインである。
ドイツは当時、ノルドストリームからのガス供給に大きく依存していた。
しかし、22年9月、ノルドストリーム1とノルドストリーム2で大規模なガス漏れが発生し、破壊工作の可能性が指摘された。
この事件は欧州のエネルギー供給に大きな影響を与え、地政学的な緊張を高める要因となった。
男は8月に逮捕され、ドイツが身柄の引き渡しを求めていた。
ドイツ当局はこの男が22年9月26日の爆発に関与したと主張。男は関与を否定し、爆発当時はウクライナで陸軍大尉として勤務していたと主張している。
