インターミッテント・ファスティング、減量にほとんど効果がない可能性
間欠的断食は16時間の「断食時間」と8時間以内の「食事時間」を設ける方法が代表的で、健康志向の人々やダイエット界隈で広く普及している。
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新たな科学的レビューによると、近年人気が高まっている食事法「インターミッテント・ファスティング(間欠的断食)」は体重減少や生活の質の改善において、従来の食事指導や何もしない場合と比べて大きな差がない可能性があると結論付けられた。研究結果は世界中で「断食すれば痩せる」といった期待が広がる中で、根拠が必ずしも十分ではないことを示している。
このレビューは国際的な独立系研究機関であるコクラン・ライブラリー(Cochrane Library)が22件の無作為臨床試験を分析したもので、北米・欧州・中国・オーストラリア・南米の1995人の成人(肥満または過体重者)が対象となった。試験では、間欠的断食のいくつかの形式、たとえば「交互日断食」「5:2ダイエット」「時間制限食」などを実施し、その効果を従来のカロリー制限を含む一般的な食事指導や、特に何の介入も行わない場合と比較した。
結果によると、間欠的断食を行ったグループは従来の食事指導を受けたグループと比較して、体重減少や生活の質におおむね大差が見られなかった。平均的な体重減少は試験期間内で数パーセントにとどまり、医学的に意味のある改善とされる5%の減少には達していないケースが多かった。この点について、コクランは「間欠的断食は一部の人にとっては選択肢として有効だが、ソーシャルメディアなどで見られるほど普遍的な効果があるとは言えない」と述べている。
また、研究チームは報告された副作用に関する情報が不十分で、試験そのものの質や参加者の維持率、参加者の満足感などが十分に評価されていなかった点についても注意を促している。多くの研究が12カ月未満の短期間であるため、長期的な効果や持続可能性については結論が出せないという指摘もある。
専門家の間では、今回のレビューは間欠的断食のすべてを否定するものではないものの、「単に食事をする時間帯を制限するだけでは、カロリー摂取を抑えること以上のメリットは少ない」という見方が広がっている。ある栄養専門家は、間欠的断食が体重減少に寄与するとされる背景には、結果的に総摂取カロリーが減少することがある点が影響している可能性があると指摘した。
間欠的断食は16時間の「断食時間」と8時間以内の「食事時間」を設ける方法が代表的で、健康志向の人々やダイエット界隈で広く普及している。しかし、今回のレビュー結果は、このような方法が一般的な肥満・過体重者の体重管理における「魔法の解決策」とはいえないことを示唆している。専門家は、体重管理には食事の質や総カロリー、運動など複数の要因を組み合わせて考える必要があると強調している。
今回の分析は、間欠的断食の人気と期待が科学的なエビデンスに必ずしも裏付けられていないことを明らかにした。研究チームはより大規模で質の高い長期研究や、副作用や生活の質への影響といった評価を含む追加の調査が必要だと結論付けている。
