▽兄弟は依然として司法当局の管理下にあり、出頭を命じられた時は応じなければならない。
物議を醸すSNSインフルエンサー、アンドリュー・テイト（Andrew Tate）が21日、米フロリダ州からルーマニアに向かっていると明らかにした。
約1000万人のX（旧ツイッター）フォロワーを持つテイトとその弟、および身元不明の女性2人は22年末、組織犯罪と人身売買に関与した疑いで逮捕。23年6月に強姦、人身売買、犯罪組織を結成した罪で起訴された。
テイトは容疑を丸ごと否認。ルーマニア地検を「政府の命を受けた暗殺集団」と呼んだ。
テイトは裁判を待つ間、出国を禁じられていたが、裁判所は紆余曲折の末、出国を認めた。これを受け、テイト兄弟は先月末、ルーマニアからフロリダに飛んだ。
テイトはXへの投稿でこう述べた。「ルーマニアでたった1枚の紙にサインするために、大西洋を横断するプライベート・ジェットに18万5000ドル（約2700万円）を費やす。無実の男は逃げない。裁判で汚名を晴らすんだ」
兄弟は依然として司法当局の管理下にあり、出頭を命じられた時は応じなければならない。
テイト兄弟の弁護士はAP通信の取材に対し、「兄弟は24日に監視官と面会する予定である」と語った。
それによると、兄弟は首都ブカレスト近郊の自宅で22日に記者会見を行う予定だという。
フロリダ州司法省は今月初め、兄弟の犯罪捜査を開始したと明らかにした。
兄弟はルーマニアの2つの事件で人身売買と、女性を性的搾取する目的で組織犯罪グループを結成した罪に問われている。
さらにテイトは強姦罪でも起訴され、マネーロンダリング（資金洗浄）容疑でも捜査を受けている。
ブカレストの裁判所は24年12月、テイトに対する1件の訴状を検察に差し戻し、その後出国禁止令を破棄した。
