◎両首脳はウクライナ侵攻やガザ紛争などについても協議し、連携して停戦に向けた働きかけを進めることで一致した。
ドイツのショルツ(Olaf Scholz)首相は25日、訪問先のインド・ニューデリーでモディ(Narendra Modi)首相と会談し、両国の関係を強化する様々な協定に署名した。
インド首相府によると、両首脳は防衛分野、情報技術、クリーンエネルギー、技能開発、人工知能(AI)などにおける協力強化に関する複数の協定に署名したという。
ショルツ氏は3日間のインド訪問の一環として、主要閣僚やビジネスリーダーなど、ハイレベル代表団を率いている。
会談後、ショルツ氏は共同記者会見で、「ドイツはEUの中でインドにとって最も重要な貿易相手国であり、その関係を拡大する決意である」と語った。
またショルツ氏は「私はインドとEU間の野心的な自由貿易協定を提唱している。この協定が実現すれば、双方が恩恵を受けることになる」と述べた。
さらにドイツへの熟練労働者の誘致について「良い進展があった」と述べ、特に「医療、介護、IT分野など、我々が最も緊急に必要としている分野での誘致が進んでいる」とした。
モディ氏はドイツとの関係強化を歓迎し、「より多くの熟練労働者をドイツに送り出す用意がある」と強調した。
首脳会談に先立ち、モディ氏はドイツに対する熟練労働者のビザ発行数の上限を現在の2万人から9万人に引き上げると発表した。
両首脳はウクライナ侵攻やガザ紛争などについても協議し、連携して停戦に向けた働きかけを進めることで一致した。