◎ファグラダルスフィヤル火山はレイキャネス半島の南西に位置する活火山で、火口はレイキャビク郊外から32kmほど離れている。
2022年8月3日/アイスランド、首都レイキャビク近郊、ファグラダルスフィヤル火山から流れ出した溶岩(Jeremie Richard/AFP通信/Getty Images)

アイスランド気象局(IMO)は3日、首都レイキャビク近郊のファグラダルスフィヤル(Fagradalsfjall)火山が噴火したと発表した。

IMOによると、火口周辺ではここ数日地震が頻発し、3日早朝のM4.6の地震後に噴火活動が始まったという。

現地メディアはIMO当局者の話を引用し、「火口近くに長さ100~200mの亀裂ができ、そこから溶岩が噴き出した」と報じている。

ファグラダルスフィヤル火山はレイキャネス半島の南西に位置する活火山で、火口はレイキャビク郊外から32kmほど離れている。

IMOは3日、火口周辺に近づかないよう呼びかけた。専門家によると、火口周辺では火山ガスが発生している可能性が高いという。

IMOはこの噴火が空港に影響を与えたり、市内に溶岩が近づくことはないとしている。

アイスランドの公共放送RUVによると、ファグラダルスフィヤル火山周辺では先週、3000回以上地震を観測したという。最も大きかったのは7月31日に観測したM5.4。

この火山は昨年3月、レイキャネス半島の火山としては約780年ぶりに噴火した。専門家によると、ファグラダルスフィヤルは少なくとも6000年は火山活動を休止していたという。

昨年の噴火活動は9月まで続き、溶岩を一目見ようと多くの観光客が訪れた。溶岩でホットドッグやマシュマロを焼く動画もSNSで話題を集めた。

2021年3月20日/アイスランド、首都レイキャビク近郊、ファグラダルスフィヤル火山(AFP通信/Getty Images)
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