◎ハンガリーは記録的なインフレと通貨安に直面している。
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ハンガリー政府は9日、卵とジャガイモの国内販売価格に上限を設定すると発表した。
報道によると、食料品店は両方を9月末時点の価格もしくはそれ以下で販売する必要があるという。
これは記録的なインフレに対処する取り組みのひとつである。
ハンガリー政府はグラニュー糖、小麦粉、ひまわり油、豚足、牛乳、鶏肉製品などにも上限を設定しており、今回卵とジャガイモがこれに追加された。
ガソリンとディーゼルの小売価格も昨年11月以降、ハンガリーで自動車登録している個人を対象に、リッター480フォリント(約175円)の上限が設定されている。
首相府の報道官は記者会見で、「食品の価格動向を調査した結果、卵とジャガイモが最も値上がりしていた」と説明した。
この上限設定は12月31日まで有効。延長するか否かは消費者物価指数(CPI)次第である。
ハンガリーは記録的なインフレと通貨安に直面している。
EUの執行機関である欧州委員会は保守的な政策を推進するオルバン(Viktor Orban)首相と対立しており、ハンガリー向けのコロナウイルスの復興資金やその他の資金数十億ドルの交付を認めていない。
ハンガリーの10月のCPIは前年同月から20.1%上昇し、EU平均の10.7%を大きく上回った。政府は年間インフレ率を13.5%と予想しているが、多くのアナリストが否定的な見方を示している。
オルバン政権はこの数週間、欧州委員会の要求を満たすことを目的とした法改正の準備を進めている。
欧州委員会は今月末にこれらの改革について議論し、12月初旬に資金を交付するか否かを決める予定だ。
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