◎3首脳はセルビアを経由する移民ルートの取り締まり強化について協議し、共同行動を取ることで合意した。
ハンガリー、オーストリア、セルビアの首脳は3日、ブダペストで会談し、不法移民の入国を阻止する方法などについて協議した。
3首脳はセルビアを経由する移民ルートの取り締まり強化について協議し、共同行動を取ることで合意した。
オーストリアのネハンマー(Karl Nehammer)首相は会談後の記者会見で、「共同行動計画には国境沿いの協力強化や、セルビアの強制送還措置の支援などが含まれる」と語った。
またネハンマー氏はセルビアのブチッチ(Aleksandar Vucic)大統領が年末までにセルビアのビザ政策をEUに合わせると発表したことを称賛した。セルビアはEU加盟を目指している。
ハンガリーのオルバン(Viktor Orban)首相は移民の扱いと取り締まりには変化が必要とし、亡命希望者の要求を処理するEU主導の施設を設置するよう提案した。
しかし、この提案はドイツを含むいくつかのEU加盟国の国内法に抵触する。ドイツの憲法は入国したすべての外国人の政治亡命を申請する権利を保障している。
オーストリア政府によると、最近国内で拘束された不法移民のうち、亡命を希望した者はインド人のみだったという。その他は西欧への移住を希望していた。
インド人はEU加盟27カ国にビザなしで入国できない。しかし、ビザなしで入国できるセルビアに渡航し、そこからEUを目指す人が増えているようだ。
3日のブダペスト会議はオーストリアとチェコ共和国が先週、スロバキア国境の警備を強化したことを受け、開催された。
オーストリア、ハンガリー、チェコ、スロバキアの政府高官は同日、EUの執行機関である欧州委員会に、移民の増加を抑える国境政策を立案するよう要請した。