スポンサーリンク
▽EU加盟には現加盟27カ国の支持を得る必要がある。
トランプ米大統領(右)とハンガリーのオルバン首相(Getty Images)

ハンガリーのオルバン(Viktor Orbán)首相は22日、「ウクライナが将来EUに加盟できるかどうかはハンガリーにかかっている」と述べ、敵対姿勢をエスカレートさせた。

オルバン氏は国民向けの演説で、「ウクライナのEU加盟を決めるのはハンガリー人だ」と語った。

またオルバン氏はトランプ(Donald Trump)米大統領を念頭に置き、「この戦争が終結すれば、西側とロシアの関係は再構築され、ウクライナは本来あるべき姿に戻るだろう」と主張した。

さらに、「ウクライナがいつ加盟するか、加盟できるかどうかはハンガリー人が決める。我々次第だ」と強調した。

EU加盟には現加盟27カ国の支持を得る必要がある。

オルバン氏はこう強調した。「我が国とハンガリー国民の意思に反して、ウクライナがEUに加盟することはない。今ウクライナが加盟すれば、ハンガリーの農家は破滅し、農家だけでなく、国民全体に大打撃を与えるだろう。よって、それを決めるのは我々なのだ...」

オルバン氏はトランプ氏が推進する米露協議を絶賛。「素晴らしい決断」と褒め称えている。

トランプ氏は先週、プーチン(Vladimir Putin)大統領と電話会談を行い、ウクライナ戦争終結に向けた交渉を直ちに開始することで合意した。

これにより、ウクライナ問題でロシアを孤立させようとする西側の3年間の努力は突然打ち切られた。

ウクライナと他の欧州諸国はトランプ氏がウクライナに不利な形でロシアと取引するのではないかと懸念している。

オルバン氏は今週放送された国営ラジオのインタビューで大好きなトランプ氏を絶賛。「素晴らしい決断だ。まもなく3年を迎えるこの戦争の多くの問題に対する西側のアプローチを転換させた」と褒めちぎった。「彼はすごい男が...」

プーチン氏とも仲の良いオルバン氏はこの3年、ウクライナを守ろうと奮闘するEU圏の主要な障害となってきた。

オルバン氏はEUの対ロシア制裁をたびたび批判し、拒否権を発動すると脅してきたが、最終的には常に賛成票を投じてきた。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク