ハンガリー首都で政府与党に抗議する集会、1万5000人参加
デモ隊はオルバン首相に退陣を要求。独立系メディアやNGOなどを監視する法案を批判した。
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ハンガリーの首都ブダペストで10日、与党・フィデス・ハンガリー市民同盟に抗議する集会が開かれ、約1万5000人が参加した。
デモ隊はオルバン(Viktor Orbán)首相に退陣を要求。独立系メディアやNGOなどを監視する法案を批判した。
野党はこの法案をロシアの「外国の代理人法」と比較し、報道の自由を脅かすだけでなく、多くのNGOが政府の監視下に置かれ、活動を制限される恐れがあると非難している。
デモの主催者はSNSに声明を投稿。オルバン政権がますます権威主義的になっていると書いた。
議会(一院制、定数199)は4月、フィデスが提唱するLGBTQ+(性的少数者)による公共イベントを禁じる憲法改正案を3分の2以上の賛成多数であっという間に可決した。
2026年の総選挙が迫る中、フィデスは世論調査で野党TISZA(尊敬と自由)に後れを取っている。
専門家はオルバン政権がTISZAのマジャル(Péter Magyar)党首など、野党議員を封じ込めるためにより独裁的な手法を取っていると指摘している。
フィデスの反メディア・NGO法案の採決は秋季国会まで延期された。
これが成立すれば、政府は批判的なメディアやNGOを監視、制限、禁じることができるようになる。
この法案は国外からいくらかの資金援助を受けている団体を政府がブラックリストに登録し、活動を禁じたり、多額の罰金を課すことを可能にする。