市主催のブダペスト・パレード、警察が開催是非判断 ハンガリー
連邦議会(一院制、定数199)は4月、与党フィデス・ハンガリー市民同盟が提唱するLGBTQ+(性的少数者)による公共イベントを禁じる憲法改正案を3分の2以上の賛成多数で可決した。
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ハンガリー・ブダペストが市主催のLGBTプライドパレードを開催しようとしたにもかかわらず、警察が開催できるかどうかを判断する。首相府の報道官が18日、明らかにした。
ブダペストの市長は今週初め、6月28日に予定されているプライドパレードについて、「市が主催するため、当局による許可は不要」と発表した。
オルバン政権はこれに猛反発し、警察庁に開催の是非を判断するよう命じた。
連邦議会(一院制、定数199)は4月、与党フィデス・ハンガリー市民同盟が提唱するLGBTQ+(性的少数者)による公共イベントを禁じる憲法改正案を3分の2以上の賛成多数で可決した。
この憲法改正案は道徳的、身体的、精神的な発達に対する子供の権利が、平和的に集会する権利を含む、生命に対する権利以外のあらゆる権利を優先すると宣言している。
与党フィデスは3月、反LGBTQ法を可決。18歳未満の未成年者に対する同性愛の「描写や宣伝」を禁止し、争点となっている児童保護法に違反するイベントの開催や参加を禁じた。
この法律により、「LGBTQコミュニティが主催するイベント」は開催できなくなった。警察は顔認識カメラを使って参加者を特定する権限も付与されている。
首相府の報道官は記者会見で、「ブダペスト市長がトリックを仕掛けた」と述べたが、「市のイベントは集会の権利を定める法律の適用対象であり、警察はそれに基づいてイベントを評価する」と強調した。