▽ハンガリーは経済の停滞に悩まされ、オルバン首相の政策をめぐってEU内でも孤立している。
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ハンガリーの首都ブダペストで13日、野党TISZA(尊敬と自由)が集会を開き、数千人が参加した。
来年予定されている総選挙で政権奪取を目指すマジャル(Péter Magyar)党首は支持者に対し、ハンガリーを与党フィデス・ハンガリー市民同盟の孤立主義からを脱却させると語った。
最新の世論調査によると、TISZAの支持率は議会議席の3分の2を掌握するフィデスを上回っている。
ハンガリーは経済の停滞に悩まされ、オルバン(Viktor Orbán)首相の政策をめぐってEU内でも孤立している。
マジャル氏は演説で、オルバン氏がEUを攻撃し、ロシアや中国のような独裁国家と緊密な関係を追求してきたと批判。同盟国との関係が悪化し、厳しい立場に立たされていると強調した。
またマジャル氏はハンガリーを再び、誇り高く信頼できるNATO・EU加盟国にすると約束した。
オルバン氏はロシア寄りの政策を主導し、ウクライナ支援を停止するなど、EU加盟国の連帯を乱してきた。
2010年に政権を奪取して以来、オルバン氏は議会の多数派を簡単に維持してきた。
しかし、最近の世論調査によると、長引くインフレ、経済的・社会的苦境、貧弱な医療制度、失業率の増加などの影響でフィデスの支持率は低下傾向にある。
首都ブダペストでは12日、オルバン政権が先月導入した反LGBTQ法に抗議するデモが行われ、数千人がシュプレヒコールを上げた。
オルバン氏は独立系メディアやNGOへの送金を抑制する法案も準備している。