ハンガリー野党党首、ロシアに内政干渉やめるよう求める
ハンガリーでは来年議会選が行われる。
のマジャル党首(ロイター通信).jpg)
ハンガリーの野党TISZA(尊敬と自由)のマジャル(Péter Magyar)党首は18日、自国の主権を尊重しなければ有意義な協力は不可能であるとして、ロシアに対して、同国の政治への干渉を控えるよう求めた。
ロシア対外情報局(SVR)は今週初め、マジャル氏が「グローバリズムのエリート」に忠実であり、欧州委員会がマジャル氏を使ってハンガリー政権の転覆を企てていると主張する声明を出した。
ハンガリーでは来年議会選が行われる。
地元メディアの世論調査によると、TISZAの支持率は親ロシア派のオルバン(Viktor Orbán)首相率いる与党フィデス・ハンガリー市民同盟に大差をつけている。
マジャル氏はフェイスブックに声明を投稿。駐ハンガリー・ロシア大使に宛てた書簡を公開し、SVRの主張に異議を唱えた。
またマジャル氏は「ロシアがハンガリーの国内政治への干渉とみなされるいかなる行動も控えることを明確に保証するよう要求する。これには、偽情報キャンペーン、サイバー攻撃、または政治家や市民への威嚇が含まれる」と述べた。
マジャル氏はその後、ロシア大使から送られてきた書簡を公開。大使は「マジャル氏の主張は根拠がない」とし、ロシアはどの外国の国内問題にも干渉していないと主張した。
議会選は来年行われる予定だが、日程はまだ決まっていない。
EUの執行機関である欧州委員会はオルバン政権が権威主義的な政策を推進しているとして、ハンガリー向けのEU予算200億ユーロを凍結している。
マジャル氏はこの選挙で民主主義を取り戻し、ハンガリーを真のEU加盟国にすると公約に掲げている。
15年間政権を維持しているオルバン氏は近年、インフレと経済の低迷に悩まされ、支持率を落としている。