◎遺体は今年2月、ナチスの支配地として1941~44年までヒトラーの隠れ家兼司令部として使われた「ヴォルフスシャンツェ(狼の砦の意)」で発見された。
ポーランドの捜査当局は6日、第二次世界大戦中にナチスのヒトラー(Adolf Hitler)や他のナチ指導者が過ごした建物で発見された人骨について、「死因を特定することができなかったため、捜査を打ち切った」と明らかにした。
遺体は今年2月、ナチスの支配地として1941~44年までヒトラーの隠れ家兼司令部として使われた「ヴォルフスシャンツェ(狼の砦の意)」で発見された。
この建物を含む一帯は史跡に指定され、観光名所になっている。
深い森の中に隠された約200のナチスの地下壕や軍の兵舎などからなるこの史跡は1944年7月20日にクラウス・シェンク・フォン・シュタウフェンベルク(Claus von Stauffenberg)大佐がヒトラー暗殺に失敗した場所である。
地元メディアによると、人骨を発見したのはこの史跡を調査するグループ。法医学の専門家が過失致死かどうかを判断しようとしたものの、特定できなかったという。
AP通信は関係者の話しとして、「法医学チームは見つかった骨が少なくとも4人の人骨であることを確認し、うち3人は恐らく中年の男性、4人目は性別不明の子供とみられる」と伝えている。