◎アルマンヒキ容疑者はストリートアートの支持者として知られているようだ。
壁に絵を描く男性(fluid painting)

フィンランド首都ヘルシンキの副市長が鉄道トンネルの壁にスプレーで落書きをしたとして現行犯逮捕された。現地メディアが28日に報じた。

フィンランド放送協会(YLE)によると、ヘルシンキの4人の副市長のひとりでありアルヒンマキ(Paavo Arhinmäki)容疑者は先週、ヘルシンキ東部の鉄道トンネル内で警備員に捕まったという。

地元紙はアルヒンマキ容疑者と友人が書いたとされる落書きの写真をツイートしている。専門家によると、この落書きは米ニューヨーク州で1970年代に見られた作品によく似ているという。

アルマンヒキ容疑者はストリートアートの支持者として知られているようだ。

容疑者は25日にフェイスブックを更新し、落書きを謝罪した。

警察は公共交通機関の運行妨害と破壊行為で捜査を進めている。YLEによると、このトンネルは貨物専用で、ヘルシンキの港と中心部を結んでいる。

アルヒンマキ容疑者は26日に放送されたYLEのインタビューで壁に落書きしたと認めたものの、辞任要求は受け入れられないと反発した。

この事件はソーシャルメディアで議論を引き起こした。ヘルシンキ在住の多くのツイッターユーザーが落書きを「犯罪」と非難する一方、擁護する声も上がっている。

YLEによると、ヘルシンキは市内の違法な落書きを除去するために年間約65万ユーロを費やし、現在、ストリートアート専用の施設設置を目指している。

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