◎不審火は8日の現地時間午前2時半~4時の間に少なくとも3カ所で発生。線路脇に敷設されているケーブルダクトなどが損傷した。
ドイツ北部にあるハンブルグ中央駅構内で不審火が相次ぎ、複数の路線が運休となった。現地メディアが8日に報じた。
それによると、不審火は8日の現地時間午前2時半~4時の間に少なくとも3カ所で発生。線路脇に敷設されているケーブルダクトなどが損傷したという。
これにより、ハンブルクと首都ベルリンを結ぶ主要路線などが運休を余儀なくされた。ドイツ通信社(dpa)によると、警察は破壊工作の可能性があるとみて捜査を進めている。
ドイツ鉄道(国鉄)は8日、ハンブルクとベルリンを結ぶ主要高速路線を含む複数の路線に影響が出たと発表。一部の路線は代替ルートで運行されている。
ハンブルク・ロストック間の長距離列車も運休した。ドイツ鉄道によると、ハンブルク・ベルリン間の運行再開は9日朝の予定。
一方、ハンブルク警察は線路脇のケーブルダクトなど、少なくとも3カ所が放火されたと明らかにした。
同警察は声明で「政治的な動機を含む、あらゆる可能性を考慮し捜査に当たっている」と述べているが、それ以上の詳細は明らかにしていない。火はすべて消し止められ、ケガ人はいなかった。
dpaは左翼系ウェブサイトに犯行声明が掲載されたと伝えている。それによると、不審火に関与したとされる「共産主義グループ」は「資本主義インフラを破壊した」と主張しているようだ。
この主張が本当かどうかは不明である。