◎プーチン氏の得票率は87.28%。他のよく知られていない3候補は5%に届かなかった。
ガッツポーズを披露するプーチン大統領(Getty Images)

ロシアの頑固な独裁者であるプーチン(Vladimir Putin)大統領が18日、過去最高の得票率で再選を決め、「ロシア万歳!」と絶叫した。

プーチン氏の支配下に置かれる中央選挙管理委員会によると、投票率は77.44%。約7627万人がプーチン氏に投票したという。

プーチン氏の得票率は87.28%。他のよく知られていない3候補は5%に届かなかった。

西側諸国はこれを「公平もへったくれもない選挙」と評している。

選管は三権を支配するプーチン氏が喜ぶ投票率を披露し、反体制派の失笑を買った。「国際社会は侵略国家のプロパガンダ選挙を無視すべきです...」

中国、インド、イラン、北朝鮮などがプーチン氏の再選に祝意を表している。

プーチン氏の新たな任期は2030年まで。次の大統領選に当然立候補できる。

この得票率はプーチンレコードであり、多くの有権者が3年目を迎えたウクライナ戦争を支持したことを意味する。公平・公正な選挙であればの話しだが。

ロシアは北朝鮮や中国のような独裁体制を確立したと言えるだろう。ロシア大統領府は反体制派を弾圧、異論を却下し、プーチン体制を確固たるものにした。

選管によると、投票率77%超はロシアの近代史上最高記録。それが事実か否かをチェックすることは誰にもできない。

プーチン氏は18日夕方、ウクライナ南部クリミア半島併合10周年を記念する集会で演説。数千人の群衆が「ロシア!プーチン!」と叫んだ。

プーチン氏は併合を祝い、ウクライナ東部・南部の4州もロシア領であると強調した。

プーチン氏が「ロシア万歳!」と叫ぶと、群集も「ロシア万歳!」と復唱した。

AP通信は集会に参加したという男性の話を引用し、「職場の上司に国旗を持って集会に参加するよう命じられた」と伝えている。

首都モスクワの赤の広場周辺にはプーチンサポーターを乗せたバスの行列ができた。

西側諸国はこの選挙を「茶番」「時間の無駄」などと非難している。

ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は18日、ロシアの選挙には正当性がないと改めて強く非難。「プーチンが権力を求め、永遠に支配するためにあらゆることを行っていることは、世界中の誰にとっても明らかだ」と断じた。

ウクライナ空軍は18日、ロシア軍が東部地域などに向けて発射した自爆ドローン22機のうち17機を撃墜したと発表した。死傷者の有無には言及していない。

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