◎グレタさんら約40人のグループは議事堂の2つの入り口前に座り込み、議員に気候災害を食い止めるための改革を進めるよう求めた。
スウェーデンの環境活動家グレタ(Greta Thunberg)さんらが11日、首都ストックホルムの国会議事堂前で抗議デモを行い、気候変動対策を強化するよう呼びかけた。
地元メディアによると、グレタさんら約40人のグループは議事堂の2つの入り口前に座り込み、議員に気候災害を食い止めるための改革を進めるよう求めたという。
議員たちは別の入り口から議場に入ったため、混乱は報告されなかった。
活動家たちは「壊れたレコードのように何度も何度も同じメッセージを繰り返すことにウンザリしている」と嘆いた。「壊滅的な気候災害が世界中で起きているにもかかわらず、どうして政治家は行動してくれないの?」
活動家のひとりは地元テレビ局の取材に対し、「石油を含む化石燃料に依存する大手企業が世界規模の再生可能エネルギーへの移行を意図的に遅らせている」と語った。「化石燃料で利益を上げる人たちは自然エネルギーに取って代わられることを恐れ、改革を妨害しているのです...」
グレタさんは2018年から国会前で毎週金曜日に一人で抗議デモを行ってきた。
この取り組みは気候変動対策を求める運動「フライデーズ・フォー・フューチャー」として世界中に拡散。多くの若者が参加するようになった。
グレタさんはスウェーデンとイギリスで法執行機関の退去勧告を無視した疑いで何度も罰金を科せられてきた。
今年初めにはロンドン地裁で争い、無罪となった。地裁は「検察が提出した証拠には重大な欠陥がある」と指摘していた。