ギリシャ・アテネの病院前で機動隊と医療従事社が衝突、乱闘に
医師たちはミツォタキス首相の訪問に抗議するため病院前に集まっていたが、機動隊に阻止された形だ。
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ギリシャ・アテネ西部にある国立病院前で15日、医療従事者が機動隊に飛びかかり、乱闘に発展した。
医師たちはミツォタキス(Kyriakos Mitsotakis)首相の訪問に抗議するため病院前に集まっていたが、機動隊に阻止された形だ。
地元メディアによると、機動隊はミツォタキス氏との面会を求めていた医師らに催涙スプレーを吹きかけ、盾と警棒で押し返したという。ケガ人や逮捕者の情報はない。
医師たちは人手不足、低賃金、劣悪な労働条件に抗議していた。
ミツォタキス氏と保健相は新設されたがん病棟の開所式に出席した。
労働組合の委員長は地元テレビ局のインタビューで、「安月給で働かされている組合員がお前(ミツォタキス氏)を歓迎すると思ったら大間違いだ」と語った。
デモに参加した男性医師はX(旧ツイッター)への投稿で、「過密状態のため130人の患者が廊下のストレッチャーで治療を受け、安全基準を満たすために追加で125人の看護職員が必要だ」と訴えた。
首相府によると、新設がん病棟は慈善団体の資金で建設され、年間2万人以上の患者を受け入れる予定。