◎ギリシャでは数十年にわたり、極左過激派が活動してきた歴史がある。
ギリシャ、首都アテネの警察官(Getty Images)

ギリシャの警察当局が首都アテネで犯罪組織の武器貯蔵施設などを家宅捜索し、大量の爆発物と銃器を押収した。現地メディアが5日に報じた。

それによると、これは犯罪組織の解体を目的とする捜査の一環で、4日にアテネ市内の5つの拠点を捜索し、60キログラムのダイナマイト、爆弾、起爆装置などを押収、5人を逮捕したという。

警察庁は声明で、「大量の爆薬、アサルトライフル、拳銃、約6000発の弾薬、金貨、2万3000ユーロ以上の現金を押収した」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

逮捕された5人の身元も不明である。

この摘発はアテネ市内で先週発生したアパート爆発(1人死亡、1人重傷)に関連しているようだ。

爆発はアテネ中心部の地区にある団地の3階一室で10月31日に発生。当局が捜査した結果、IED(即席爆発装置)とみられるデバイスの痕跡が見つかった。

警察は31歳の男と爆発で負傷し病院で手当てを受けた33歳の女を逮捕した。また、爆発前に出国したとされる30歳の女を追跡している。

ギリシャでは数十年にわたり、極左過激派が活動してきた歴史がある。また、その他の犯罪組織やギャングも小規模な爆弾テロや標的型殺人を行ってきた。

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