◎北アフリカとトルコに近いギリシャやイタリアなどへの亡命を希望する移民は増加傾向にある。
ギリシャの沿岸警備隊がエーゲ海東部に位置するファルマコニシ島の海岸で移民14人と男性の遺体を発見した。現地メディアが5日に報じた。
それによると、沿岸警備隊は5日早朝、移民とみられる女性6人、子供3人、男性5人およびギリシャ人とみられる1人の遺体を発見したという。
15人の死因は明らかになっておらず、地元警察が関係機関と連携して捜査に当たっている。
沿岸警備隊によると、一行はトルコ沿岸から船に乗り、ファルマコニシ島に流れ着いたとみられる。
15人の遺体は近くのレロス島に移送された。
ギリシャは中東・アフリカ・アジアの紛争地から逃れた移民の目的地のひとつであり、年間数万人が海路または陸路で亡命を試みている。
沿岸警備隊は同日午後、トルコ沿岸に近いレスボス島沖などで移民船5隻を発見し、170人以上を救助したと発表した。
巡視艇はレスボス島沖で48人を乗せた船を発見。すぐ近くの海域でも子供4人を含む25人が乗った船が救助された。
沿岸警備隊によると、不審な船がいるという通報を受けた2隻の巡視艇のうち1隻が威嚇射撃を行ったという。ケガ人はいなかった。
北アフリカとトルコに近いギリシャやイタリアなどへの亡命を希望する移民は増加傾向にある。
国連の統計によると、今年イタリア当局が海路で保護した移民は約11万4200人。ギリシャは約1万8600人、スペインは約2万1000人となっている。(9月初め時点)