▽EU加盟27カ国の中にはロシアがウクライナに侵攻して以来、EUの財政規則が防衛費の拡大を妨げていると主張する国がある。
ギリシャ政府が5日、EUに対し、軍事的自立を達成するために加盟国に非常に厳しい防衛支出制限を課すというアプローチを放棄すべきと提案した。
デンディアス(Nikos Dendias)国防相はキプロス大統領との会談後、記者団に対し、「防衛費により多くの予算を投入すべきだ」と語った。
EU加盟27カ国の中にはロシアがウクライナに侵攻して以来、EUの財政規則が防衛費の拡大を妨げていると主張する国がある。
デンディアス氏は「私たち全員が望んでいる国防の自主性はこの狭い財政枠組みの下では達成できない」と述べた。
またデンディアス氏はトランプ米政権を念頭に置き、「軍事的に強いEUはNATOにおけるEUへの義務を奪うものではなく、むしろ、完全に互換性があり、有益である」と強調。「大西洋の向こうにいる友人に保証する」と続けた。
ギリシャとキプロスは安全保障と防衛投資のための欧州投資銀行(EIB)資金へのアクセスの容易化と拡大を求める書簡に署名した19のEU加盟国のうちのひとつである。