◎国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、昨年海路でギリシャに到着した移民は4万1561人、2022年の1万2758人から大幅に増加した。
ギリシャ沖、亡命希望者たち(Getty Images/AFP通信)

ギリシャの沿岸警備隊は11日、海路で到着した移民84人を保護し、人身売買を主導したとみられる4人を逮捕したと発表した。

それによると、84人のうち72人は1件目の事件で、残り12人は別の事件で保護されたという。

最初の事件は10日未明に発生。海軍がクレタ島の南方沖でエンジンが故障し、漂流している船を発見、沿岸警備隊に一報を入れた。

海軍と沿岸警備隊は男性58人と未成年者14人を救助し、クレタ島に移送。その後の取り調べで30歳と18歳の男が人身売買を主導したとして逮捕された。

2件目の事件も10日未明に発生。「ロードス島の浜辺に移民が流れ着いた」と沿岸警備隊に通報が入った。

沿岸警備隊は上陸地点付近の海域に巡視艇を派遣。地元警察も要員を送り、対応に当たった。

巡視艇はトルコ方面に向かうスピードボートを発見。渡航書類を所持していない男2人を逮捕した。

警察はその後、浜辺で移民とみられる男性5人、女性4人、未成年者5人を保護した。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、昨年海路でギリシャに到着した移民は4万1561人、2022年の1万2758人から大幅に増加した。

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