◎23人はレスボス島の港に移送され、メディカルチェックを受けている。
ギリシャ当局は17日、エーゲ海東部のレスボス島付近で23人の移民が救助されたと明らかにした。
それによると、23人はレスボス島の港に移送され、メディカルチェックを受けているという。ケガをした人はいなかった。
一方、沿岸警備隊は週末に発生した移民船沈没事故について、新たに2人の遺体を収容したと明らかにした。この事故の犠牲者は7人となった。
警備隊は15日に沈没した船から39人の移民を救助。さらに別の海域でも150人以上を救助した。警備隊によると、数十人が行方不明になったとみられる。
ギリシャは豊かな西欧への亡命を求める移民の中継地であり、トルコ西岸とアフリカ北部リビアやチュニジアに拠点を置く人身売買組織が頻繁に利用している。
その多くがトルコ沿岸からギリシャの島々へボートで横断を試みる。
首相府の報道官は17日、「地中海東部の移民ルートには来年も圧力がかかり続けるだろう」と述べた。
今年ギリシャに不法入国した移民は17日時点で約5万9000人。その大半がトルコルートを使っていた。これは5年ぶりの高水準で、政府の予測を大きく上回っている。23年通年は約4万9000人であった。
政府は今年の不法移民が6万人を超えると見込んでいる。最も多いのはシリア人、次点がアフガニスタン人。エジプト人、エリトリア人、パレスチナ人がこれに続く。