◎墜落時刻は16日の現地時間22時45分頃と伝えられている。
ギリシャの航空当局は16日、ウクライナの航空会社が運航する航空機「アントノフ」が北部カヴァラの山間部に墜落したと発表した。墜落時刻は16日の現地時間22時45分頃と伝えられている。
ギリシャ民間航空局によると、墜落した航空機はアントノフ-12と呼ばれる貨物機で、セルビアからヨルダンに向かっていたという。
地元メディアによると、運行会社は貨物輸送を専門に行っているメリディアン(Meridian)。
AP通信は8人が搭乗したと報じている。また同機は危険物12トンを積んでいたと伝えられているが、詳細は明らかにされていない。
墜落現場周辺では強い臭気が漂っているため、当局は現場近くの2つの自治体の住民に窓を閉め、外出を控えるよう呼びかけている。
一部の地元メディアはバッテリーを含む化学物質が積まれていたと報じているが、当局は調査中と報告している。
ギリシャ民間航空局によると、アントノフのパイロットはエンジンの1つに問題が発生したと管制塔に報告したという。
管制塔はテッサロニキ空港かカヴァラ空港のどちらかに着陸するよう求め、パイロットはカヴァラ空港を選択した。
同航空局によると、アントノフとの通信はその後途絶え、カヴァラ空港の西約40kmの山間部に墜落したことが確認された。
ギリシャの国営ラジオ・テレビ局ERTは自治体当局者の話を引用し、「墜落から2時間経っても爆発音が響いていた」と報じている。
地元住民は爆発音の後に火球を見たと報告している。
ERTは軍と爆発物の専門家が夜明け前に現地入りすると報じた。報道によると、原子力委員会の専門家も加わる予定だという。
警察は墜落現場周辺を封鎖している。報道によると、警察は軍の調査に合わせて封鎖エリアを拡大する予定。