◎米当局の要請を受け機体と乗客をチェックしたが、疑わしいものは見つからなかった。
ギリシャ当局は10日、首都アテネの国際空港から米国に向かっていた便を緊急着陸させたと発表した。
地元メディアによると、ギリシャ当局は米当局の要請を受け、中東最大の航空会社エミレーツ航空の便にアテネ国際空港に戻るよう命じたという。
公営ラジオ・テレビERTは関係者の話を引用し、「米当局の要請を受け機体と乗客をチェックしたが、疑わしいものは見つからなかった」と報じている。
AP通信によると、ギリシャ当局は米国のどの機関から要請を受けたかは明らかにしなかったという。
アテネ国際空港の関係者によると、米ニュージャージー州のニューアーク空港に向かっていたエミレーツ航空209便は離陸後2時間でアテネに戻り、安全に着陸した。
同機はギリシャ空軍のF16戦闘機2機に護衛され、ギリシャ領空を通過して着陸したとのこと。
さらに、ドバイ行きのエミレーツ航空便も離陸前にチェックが入ったようだ。
当局によると、不審な乗客がいるという情報を米当局から受けたものの、検査では確認できなかったという。