◎ギリシャ政府は海上警備を強化しており、沿岸警備隊に見つからずに上陸することは困難になっている。
ギリシャ沖、亡命希望者たち(Getty Images)

ギリシャ当局は5日、南部キティラ島の沖合で亡命希望者とみられる約100人を乗せたヨットが岩礁に接触、沈没したと発表した。

キティラ島は首都アテネの南約225kmに位置する。目撃者によると、ヨットは強風にあおられ、岩礁に接触したという。

沿岸警備隊の報道官は声明で、「7人を救助したと報告を受けている。救助活動は現在も続いている」と説明した。

地元メディアによると、キティラ島の民間船も救助活動に参加しているという。

ヨットはキティラ島の東の沖合で岩礁に接触したと伝えられているが、詳細は分かっていない。

事故を目撃した島民の男性はAP通信の取材に対し、「人々が岩によじ登り、助けを求めていた」と語った。

AP通信は地元当局者の話を引用し、「消防のレスキューチームが岩礁に到着し、ロープで亡命希望者を引っ張り上げている」と報じた。

キティラ島の自治体は島内の学校を救助された人々の避難所にすると報告している。

ギリシャに到着する移民のほとんどは隣国トルコから出航した人々である。しかし、ギリシャ政府は海上警備を強化しており、沿岸警備隊に見つからずに上陸することは困難になっているようだ。

多くの人身売買組織がこの数カ月、ギリシャルートではなく、ギリシャを迂回してイタリアを目指すルートや、北アフリカのリビアやチュニジアからイタリアを目指すルートを選択している。

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