◎アフリカ、アジア、中東の紛争や貧困から逃れた数万人が、毎年ギリシャを通じて西欧への亡命を試みている。
ギリシャの沿岸警備隊は31日、エーゲ海のサモス島沖で亡命希望者とみられる人々を乗せたボートが転覆したと発表した。
当局によると、4人が救助され、8人が行方不明だという。4人のうち2人は近くを航行していた漁船に、残り2人は欧州国境沿岸警備機関(Frontex)の巡視船に救助された。
地元メディアは当局者の話を引用し、「生存者は12人が乗船していたと証言した」と報じている。
沿岸警備隊によると、警備隊の巡視船3隻、Frontex、地元の漁船、警察のヘリコプターが捜索に参加しているとのこと。
アフリカ、アジア、中東の紛争や貧困から逃れた数万人が、毎年ギリシャを通じて西欧への亡命を試みている。
その大半がトルコの海岸からギリシャを目指す危険な地中海横断ルートを選択する。その一部はギリシャを迂回してイタリアのシチリア島やランペドゥーザ島を目指す。
今月初めに発生した移民船の転覆事故(2件)では27人の死亡が確認されている。ひとつはトルコを出港した船がエーゲ海のレスボス島沖で沈没し18人が死亡。もうひとつは約100人を乗せたヨットがひっくり返り、9人が死亡、6人が行方不明になった。