◎商船は約70人の移民を救助。その後、沿岸警備隊の巡視艇が合流し、移民を南部の港に移送した。
ギリシャ、ペロポネソス半島南端、移民が使ったとみられる船(Getty Images)

ギリシャ南西部沖で商船が移民を乗せた船を発見し、約70人を救助した。沿岸警備隊が26日、明らかにした。

それによると、この商船は26日朝、ペロポネソス半島南端から27キロほど沖合で船を発見。沿岸警備隊に通報したという。

商船は約70人の移民を救助。その後、沿岸警備隊の巡視艇が合流し、移民を南部の港に移送した。

地元当局によると、体調不良を訴える者はいなかったという。移民の国籍は明らかになっていない。

地元メディアによると、空軍のヘリ部隊が現場海域周辺を1時間ほど捜索し、行方不明者はいないと判断したという。

ギリシャは豊かな西欧への亡命を求める移民の中継地であり、トルコ西岸とアフリカ北部リビアやチュニジアに拠点を置く人身売買組織が頻繁に利用している。

その多くがトルコ沿岸からギリシャの島々へボートで横断を試みる。しかし、この海域の国境警備は強化されているため、トルコ南部または北アフリカから大型船で直接イタリアに向かう者も少なくない。

人身売買組織は移民から1人あたり数千ユーロを徴収。頼りないゴムボートや木造船に乗せ、ギリシャやイタリアへの密航を試みる。

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