◎ギリシャに亡命を希望する中東、アジア、アフリカの人々はトルコ西部の港から出航することが多い。
ギリシャの沿岸警備隊は17日、亡命希望者と思われる人々を乗せたボート2隻が南部の島近くに流れ着いたと報告した。
報道によると、1隻目のボートが岩場に乗り上げ座礁したものの、負傷者はいなかったという。2隻はキティラ島の沖合で17日未明に発見された。
沿岸警備隊は声明で、「1隻目のボートに乗っていたアフガニスタン人93人、トルコ人3人、パキスタン人1人の合わせて97人を保護した」と説明した。
地元メディアによると、97人の内訳は男性87人、女性5人、子供5人。
2隻目のボートの情報はまだ明らかにされていない。
ギリシャに亡命を希望する中東、アジア、アフリカの人々はトルコ西部の港から出航することが多い。このエーゲ海ルートはリビアやチュニジア北部から西欧を目指す地中海ルートよりは安全と考えられている。
しかし、ギリシャ当局はエーゲ海のパトロールを強化し、亡命希望者をトルコ領海に押し返しているという報告が絶えないため、多くの人々がより危険度の高い地中海ルートを選択している。
地中海ルートの主な目的地はイタリアだが、この海域の潮流は強く、多くの亡命希望者が命を落としている。
ギリシャ政府は亡命希望者を領海外に押し返しているという人権団体の告発を否定している。