ギリシャ本土とクレタ島結ぶ海底電力ケーブル敷設完了、全長330キロ
総工事費は約10億ユーロ。全長は約330キロで、24日に敷設が完了し、今年の夏に運用を開始する予定とのこと。
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ギリシャの国営送配電会社は26日、本土と南部クレタ島を結ぶ海底電力ケーブルの敷設が完了したと発表した。これは、東地中海における送電網の拡大という野心的な計画のひとつであり、最終的にはギリシャ・キプロス・イスラエルを海底ケーブルで結ぶ予定だ。
同社によると、総工事費は約10億ユーロ。全長は約330キロで、24日に敷設が完了し、今年の夏に運用を開始する予定とのこと。
このプロジェクトはロシアによるウクライナ侵攻を受け、エネルギー多様化に舵を切ったEUの方針に基づいている。
ギリシャ政府は10年後までにこのルートをキプロスとイスラエルまで延長したいと考えている。
クレタ島は火力発電で島内の電力需要を賄ってきた。このケーブルが敷設されると、それを本土で発電された自然エネルギーに置き換えることができる。
ギリシャとエジプトはクレタ島を迂回し、アテネ近郊のギリシャ本土に直接接続する別の海底ケーブルを敷設したいと考えている。