◎事故は北部アレクサンドルポリス近郊の幹線道路で発生した。
ギリシャの警察当局は15日、トルコ国境に近い幹線道路で移民を乗せた車が別の車と正面衝突し、6人が死亡、6人が負傷したと発表した。
事故は北部アレクサンドルポリス近郊の幹線道路で発生。移民4人と運転手が死亡し、もう1台の車を運転していた46歳のギリシャ人男性も死亡した。
運転手と移民10人を乗せた車は15日早朝に警察の検問所で停止を求められたが、無視して走り去った。
警察は車を追跡。移民を乗せた車はアレクサンドルポリスの幹線道路に入ったところで対向車線を走っていた車と正面衝突した。
警察によると、運転手2人は即死。移民側の助手席の男性の膝の上に座っていた少女も死亡、さらに2人が病院で息を引き取った。負傷した6人の容体は明らかにされていない。
AP通信は消防関係者の話を引用し、「車2台は大破し、負傷者を救い出すのにかなりの時間を要した」と報じている。
警察は移民の国籍を明らかにしていない。
西欧への亡命を希望するトルコの移民(主にアフガン人とシリア人)は地中海に面する西岸地域からゴムボートや木造船に乗ってギリシャを目指すことが多い。