ギリシャ・パルテノン神殿の修復用足場撤去、20年ぶり
専門家によると、パルテノン神殿の西側正面からの眺めは素晴らしいという。
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ギリシャ・アテネのパルテノン神殿の西側ファサードに約20年前に設置された修復用の足場が撤去された。現地メディアが11日に報じた。
これにより、訪問者は足場がない状態のパルテノン神殿を見れるようになった。
専門家によると、パルテノン神殿の西側正面からの眺めは素晴らしいという。
ただし、保存作業は継続する必要があり、この状態は一時的なものとなる。約1か月後には西側に新たな足場が設置される予定だ。
政府によると、新しい足場はより軽量で、景観を損ねないものになるという。
パルテノン神殿は古代遺跡アクロポリスの丘に建てられた神殿で、女神アテナを祀るために紀元前5世紀に建設された。
建築はペリクレスの指導のもと、建築家イクティノスとカリクラテスが担当し、彫刻装飾は彫刻家フェイディアスが監修した。
ドーリア式建築を基調としつつも、一部にイオニア式の要素を取り入れているのが特徴である。
神殿は大理石で造られ、外観の均整と調和が高く評価されている。内部にはかつてアテナ像が安置され、その荘厳さは古代世界でも特に有名であった。
長い歴史の中でキリスト教会やモスクとして利用された時期もあり、現在では世界遺産として保存されている。
パルテノン神殿は古代ギリシャ文化の象徴として、今日でも建築美と芸術の粋を示す存在である。
