◎警察は乗員2人を人身売買に関与した疑いで逮捕した。
2022年10月6日/ギリシャ、南部キティラ島、移民の救助活動(Ippolytos Prekas/kythera.news)

ギリシャの沿岸警備隊は12日、首都アテネの南西約250kmに位置するキティラ島沖で亡命希望者とみられる人々を乗せたヨットを発見し、子供37人を含む90人を救助したと発表した。

それによると、ヨットは米国籍で、トルコからイタリアに向かっていたとみられる。

救助活動は11日に行われた。沿岸警備隊は声明で「アフガニスタン、バングラデシュ、パキスタン、イラク、エジプト出身の男性35人、女性18人、少年27人、少女10人を保護した」と述べている。

警察は乗員2人を人身売買に関与した疑いで逮捕した。その他は本土の港に移送されたようだ。

専門家によると、地中海で活動する人身売買業者は沿岸警備隊の取り締まりを回避するためにトルコの港などで盗んだヨットやボートを使うことが多くなったという。

人身売買業者はギリシャを迂回して西欧へのアクセスが容易なイタリア南部の島を目指す。

イタリアへの密航は利益率が高く、移民1人あたりの密航料は9000ドルほどとされる。ギリシャ東部への料金はこの6分の1ほどだ。

昨年10月にキティラ島沖で発生した移民船の転覆事故では少なくとも6人が死亡、80人が救助された。

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