◎中東、アフリカ、アジアの紛争地から逃れた移民たちは西欧の豊かな国(主にドイツ、イギリス、フランス)への移住を目指し、トルコからギリシャへの横断を試みる。
ギリシャ当局は22日、イタリアを目指していたとみられる移民を乗せた船がギリシャ南部沖で座礁し、81人を救助したと明らかにした。
それによると、救助活動は西部カラマタの南方で行われ、エジプト、パキスタン、シリア人計81人が救助されたという。
カラマタの市当局者は地元テレビ局の取材に対し、「救助された人々に一時的な避難所を提供している」と語った。
それ以上の詳細は明らかになっておらず、沿岸警備隊は今のところ声明を出していない。
中東、アフリカ、アジアの紛争地から逃れた移民たちは西欧の豊かな国(主にドイツ、イギリス、フランス)への移住を目指し、トルコからギリシャへの横断を試みる。
地中海亡命ルートは世界で最も危険は航路のひとつであり、毎年数千人が死亡または行方不明になっている。
一部の移民はギリシャを迂回してイタリアのランペドゥーサ島やシチリア島を目指す。このルートはさらに危険度が高く、2015~16年のシリア難民危機以来、数万人の命を奪ってきた。
今年6月には約750人を乗せていたとみられる移民船がアフリカ北部・リビアからイタリアに向かう途中、ギリシャ西部沖で沈没。乗客の大半は甲板の下にいたとみられ、救助されたのはわずか104人。78人が死亡し、500人以上が行方不明のままである。