◎ギリシャ沖で保護される移民の多くがトルコ西岸を出発した中東やアジアの難民である。
ギリシャの沿岸警備隊は20日、南部ペロポネソス半島沖で亡命希望者とみられる人々を乗せたヨットが岩場に衝突・沈没したと発表した。
警備隊によると、ヨットに乗っていた47人(子供16人、女性16人、男性15人)は何とか海岸にたどり着き、助けを求めていたという。
通報を受けた救助隊が現場で対応に当たり、子供4人と女性3人を病院に搬送した。
警備隊は沖合で男性1人の遺体を収容。人々が乗っていたヨットも発見し、ダイバーが捜索したところ、取り残された人はいなかったという。
保護された47人の国籍は明らかにされていない。
ギリシャ沖で保護される移民の多くがトルコ西岸を出発した中東やアジアの難民である。
西欧への亡命を希望する移民(アフガン人、シリア人、バングラ人など)はトルコ西岸から頼りないボートに乗り、ギリシャやイタリアを目指す。
この地域で活動する人身売買組織は旅の途中で移民を見捨てることが多い。