▽ギリシャは豊かな西欧への亡命を求める移民の中継地であり、トルコ西岸とアフリカ北部リビアやチュニジアに拠点を置く人身売買組織が頻繁に利用している。
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ギリシャ当局は18日、地中海東部を横断しようとする移民が増加する中、クレタ島付近で2回に分けて107人の移民を拘束したと明らかにした。
それによると、アフリカ北部・リビアを出航したリベリア船籍の貨物船を拿捕し、42人の男性移民を拘束。人身売買の疑いで2人を逮捕したという。
さらに65人の移民がクレタ島南方の無人島で発見、拘束された。沿岸警備隊によると、男性1人が病院に搬送されたという。
ギリシャは豊かな西欧への亡命を求める移民の中継地であり、トルコ西岸とアフリカ北部リビアやチュニジアに拠点を置く人身売買組織が頻繁に利用している。
その多くがトルコ沿岸からギリシャの島々へボートで横断を試みる。
ギリシャ当局は中東の紛争が移民の急増をまねていると指摘。昨年拘束した不法移民は6万人を超え、23年比で50%近く増加した。最も多かったのはシリア人であった。
当局は昨年、人身売買容疑で625人を逮捕した。