◎ドイツを含む複数の欧州諸国がシリア難民の亡命・庇護申請の審査を一時的に停止している。
ドイツのベーアボック(Annalena Baerbock)外相は15日、シリアの旧アサド政権による残虐行為に関与した者たちに対し、自国にとどまり、罪を償うよう警告した。
ドイツは過去10年間、シリア難民の主要な受け入れ先となり、100万人近くのシリア人を受け入れてきた。
ベーアボック氏は日刊紙ビルトのインタビューで、「ドイツへの逃亡を考えているかもしれない拷問者たちに言いたいことがある。ドイツは旧アサド政権の子分たちを受け入れず、法の力をもって、そのひどい犯罪の責任を取らせる」と語った。
またベーアボック氏は国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)などの国際機関に協力を呼びかけた。
ドイツを含む複数の欧州諸国がシリア難民の亡命・庇護申請の審査を一時的に停止している。
フェーザー(Nancy Faeser)内務・国家相も15日、旧アサド政権の関係者が移民として入国することを警戒していると表明。国境検問所で実施している検査でアサド派の入国を阻止することができると強調した。
またフェーザー氏は「アサド派が身元を偽って入国したとしても、訴追を免れることはできない」と述べた。
旧アサド政権ド9日、アル・バシル(Mohammed al-Bashir)首相率いる野党主導の暫定政府に権力を移譲することに同意した。