◎キリスト教民主同盟(CDU)は昨年の連邦議会選挙で議席を失い、野党に降格した。
ドイツのアンゲラ・メルケル前首相が所属していた中道右派政党は8日、昨夏の洪水で壊滅的な被害を受けたノルトライン・ヴェストファーレン州の州議会選挙に勝利したいと希望を表明した。
しかし、キリスト教民主同盟(CDU)の議員は地域の復旧作業が続いている中でスペイン休暇旅行を満喫し、辞任し、党の支持率を押し下げた。
CDUは連邦議会では野党だが、ドイツで最も人口の多いノルトライン・ヴェストファーレン州では連立政権の第一党である。同州は欧州最大の工業地帯で、ドイツ経済の成長を支えてきた。
州議会選挙は5月15日に行われる予定である。
CDUのメルツ党首は8日、「悲観的になる理由は全くない」と記者団に語った。「私たちはノルトライン・ヴェストファーレン州の選挙に勝てると信じています」
各紙の世論調査によると、同州のCDUの支持率はショルツ首相の社会民主党とほぼ同じだという。
CDUは昨年の連邦議会選挙で議席を失い、野党に降格した。
几帳面なドイツ人は政治家の不用意な発言や言動に厳しい。
CDUの首相候補だった同州のラシェット州知事は昨年、洪水の被災地を視察した際、シュタインマイアー大統領が犠牲者に哀悼の誠を捧げると表明した最中に同僚とヘラヘラ笑いながら冗談を言っているように見える姿を激写され、困難に直面した。
ラシェット州首相は後悔しているとツイートしたが、メディアと政治家は同氏を厳しく非難し、ビルト紙は、「国が泣いている時、ラシェットは笑う」と報じた。