◎港湾労働組合はロシアのウクライナ侵攻がもたらしたインフレを考慮した賃金を支払うよう会社に要求している。
ドイツの港湾労働組合は15日、賃上げを求める一斉ストライキを開始した。
北海に面する港で働く労働者たちはロシアのウクライナ侵攻がもたらしたインフレを考慮した賃金を支払うよう会社に要求している。
ドイツ通信社によると、ストは16日朝に終了する予定で、ハンブルク、ブレーマーハーフェン、ウィルヘルムスハーフェンなどの主要港の荷役はほとんど停止しているという。
組合は先月にも24時間ストを行っている。
報道によると、ハンブルクの労働裁判所で15日未明に合意に至った協定に基づき、8月下旬まで新たなストは行われない予定だという。
組合は合意文書の中で、8月26日までに3回交渉に応じるよう会社に要求している。
両者はこれまでに7回交渉を行っているが、何の成果も出ていない。
組合はハンブルクなどの港湾労働者約1万2000人を代表している。要求は基本給や時給の引き上げなどで、基本給はインフレを考慮し7.4%、時給は1.20ユーロ(167円)引き上げるよう求めている。
報道によると、ハンブルクの港湾労働者が組合事務所近くに配備された警察官と小競り合いを起こし、数人が逮捕され、負傷者も出たという。