▽ドイツでは2月23日に連邦議会選挙が行われる。
ドイツ・ベルリンのブランデンブルク門周辺で極右政党に抗議する集会が開かれ、数万人が「ドイツのための選択肢(AfD)」の躍進に懸念を表明した。
ベルリン警察はデモ参加者を約3万5000万人と見積もっている。
西部ケルンなど、他の都市でも同様の集会やデモ行進が行われ、数万人が参加した。
ドイツでは2月23日に連邦議会選挙が行われる。最新の世論調査によると、AfDの支持率は18~21%で推移し、中道右派の最大野党・キリスト教民主同盟(CDU)に次ぐ2位につけている。
ベルリンのデモ隊は反ファシストの歌を歌い、AfDを非難する横断幕を掲げた。
集会に参加した女性はAP通信の取材に対し、「人種差別を推進し、移民を一人残らず追放すると言うような政治家にリーダーになってほしくない」と語った。
気候変動対策を求める運動「フライデーズ・フォー・フューチャー」のドイツ支部代表はSNSに声明を投稿。「AfDが議会選で勝利したら、気候変動政策は一気に後退し、取り返しのつかないことになる」と書いた。
ショルツ(Olaf Scholz)首相の3党連立政権が昨年末崩壊。少数与党の社会民主党は来月の選挙で大敗する可能性が高い。
AfDのワイデル(Alice Weidel)党首は25日、東部ハレで選挙集会を開き、トランプ米政権の政府効率化省を率いるマスク(Elon Musk)氏もオンラインで参加した。
CDUの党首であり、次期首相候補のメルツ(Friedrich Merz)党首は25日、ベルリンのデモ参加者との連帯を表明し、一致団結して極右に勝利すると誓った。