◎大麻には脳に作用するTHC(テトラヒドロカンナビノール)が含まれており、精神に異常をきたす可能性がある。
ドイツ下院は23日、少量の大麻所持を合法化する法案を賛成407ー反対226で可決した。
これにより、娯楽目的で大麻を購入・使用することが認められるようになる予定だ。
ショルツ政権の連立与党を含む複数の政党が法案に賛成票を投じた。
保健省の報道官はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「政府の目的は闇市場を摘発し、若者を保護することである」と強調した。
また報道官は「違法薬物を完全に禁じる現行法はほとんど機能しておらず、大麻を含む薬物の消費量は右肩上がりで上昇している」と指摘。「化学物質などを混ぜた危険な大麻から若者を守る必要がある」と述べた。
ラウターバッハ(Karl Lauterbach)保健相は国会演説で「私も長い間、大麻の合法化に反対してきたが、それにまつわるタブーを取り払い、そのリスクについて正しい情報を発信することが重要だと考えるようになった」と強調した。
法案は18歳以上の娯楽目的による25グラムまでの大麻所持を認める。さらに、個人による3株までの栽培を認めるとしている。
法律は4月1日に施行される予定だ。
18歳以上のドイツ市民は7月1日から、最大500人の会員を持つ非営利の「大麻クラブ」への加入が許可される。クラブは会員に提供する大麻の栽培を許可される。
大麻には脳に作用するTHC(テトラヒドロカンナビノール)が含まれており、精神に異常をきたす可能性がある。