◎これは数年前に計画された演習のひとつであり、ウクライナに侵略したロシアを念頭に、NATOの防空力を確認・誇示するものである。
2023年6月12日、ドイツ、北部ヤーグの空軍基地を飛び立つF16戦闘機(Gregor Fischer/ドイツ通信社)

ドイツ北部ヤーグの空軍基地で12日、NATO史上最大の防空演習と銘打たれた「エアディフェンダー2023」が始まった。

演習期間は23日まで。これは数年前に計画された演習のひとつであり、ウクライナに侵略したロシアを念頭に、NATOの防空力を確認・誇示するものである。

ドイツ通信社(dpa)によると、最初の戦闘機部隊は12日早朝に離陸したという。

この演習にはNATO加盟を目指すスウェーデンや日本など、25カ国が参加。兵士約1万人と戦闘機や航空機250機が動員され、NATO加盟国が攻撃を受けたという想定で訓練に臨む。

米国は兵士約2000人と航空機を100機派遣する予定だ。

NATOは昨年2月にロシア・ウクライナ戦争が勃発すると、加盟国への攻撃の可能性に備え、本格的な準備を開始した。

dpaによると、この演習が民間航空機の運航に与える影響はハッキリしていないという。

独航空管制官組合GdFの書記長は12日、公共放送ZDFのインタビューで、「民間の運航に大きな影響が出ることは避けられない」と語った。

しかし、独空軍の報道官はこの主張に異議を唱え、「影響は限定的」と主張している。

報道官はZDFのインタビューで、「一部の便に数分の遅れが出る可能性も否定できないが、欠航になることはないと信じている」と述べた。

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