◎クリストファー・ストリート・デーはドイツ最大のLGBTQ祭典であり、毎年この時期に開催されている。
ドイツの警察当局は24日、首都ベルリンで23日に行われたLGBTQ+(性的少数者)の祭典「クリストファー・ストリート・デー」後に暴力事件が2件報告されたと発表した。
当局によると、1件は会場近くの地区で23日の夕方に、もう1件はベルリン中心部の繁華街で発生したという。
1件目の事件では16歳と17歳の少女2人と15歳の少年が反ゲイ集団に襲われた。警察によると、このグループは少女2人に近づき、罵声を浴びせたという。
16歳の少女がそれに答えると、1人の男が少女を蹴っ飛ばし、地面に倒した。その後、同じ男が少女の顔を殴り、逃走したという。少女は唇を少し切ったものの、命に別状はなかった。
2件目の事件では8人組が32歳の男性を侮辱し、頭や上半身にケガを負わせた。こちらも命に別状はなかったが、警察によると、男性は病院に搬送され、治療を受けたという。
ベルリン警察は事件に関与した男たちの行方を追っている。
23日のプライド・パレードには30万人以上が参加したと推定されている。警察は当初、参加者を15万人と想定していたが、35万人に修正した。
パレードの主催者によると、イベントは平和的に行われたという。
クリストファー・ストリート・デーはドイツ最大のLGBTQ祭典であり、毎年この時期に開催されている。昨年と一昨年はコロナウイルスの影響で中止された。