◎男の氏名は個人情報保護法により明らかにされていない。
ドイツ・バイエルン州で14歳の少女を殺害した男に終身刑が言い渡された。地元メディアが4日に報じた。
ドイツ通信社(dpa)によると、同州ウルムの地方裁判所は昨年少女2人をナイフで襲い、うち1人を殺害したエリトリア国籍の27歳の男に終身刑を言い渡したという。
男の氏名は個人情報保護法により明らかにされていない。
男は昨年12月、ウルム南西部の地区で通学途中の少女2人に切りかかった。14歳の少女が死亡、13歳の友人は逃げおおせた。
この事件はドイツ国内に衝撃と怒りをもたらした、極右政党とその支持者たちは犯罪歴のあるアフリカ系移民を強制送還するよう呼びかけている。
地裁は情状酌量を求めた被告側の主張を退け、終身刑を言い渡された一部の受刑者に適用される早期釈放の可能性も否定した。
ドイツの憲法は終身刑を言い渡された受刑者に対しても、特別な事情がある場合は早期釈放(恩赦制度のひとつ)を可能としている。