◎エリトリアは世界で最も閉鎖的な国のひとつであり、「アフリカの北朝鮮」と呼ばれ、1993年にエチオピアから独立して以来、アフウェルキ大統領の支配下に置かれている。
ドイツ西部の都市ギーセンで開催されたエリトリアの文化を紹介するイベントで乱闘が発生し、警察官少なくとも22人が負傷、数十人が逮捕された。地元当局が8日に明らかにした。
それによると、エリトリアの独裁者アフウェルキ(Isaias Afwerki)大統領に抗議するデモ隊が会場に押し入ったという。
州警察は会場周辺に警察官約1000人、放水車、ヘリコプターなどを配備したとしている。
ドイツ通信社(dpa)は警察の声明を引用し、取り締まりが続いている間は市中心部に近づかないよう呼びかけた。
このエリトリアフェスでは昨年も暴動が発生していた。警察はこのフェスを禁じるとしたが、地方裁判所はその命令を違法とし、覆した。
このフェスはアフウェルキ氏を支持する団体が主催しているとされる。
エリトリアは世界で最も閉鎖的な国のひとつであり、「アフリカの北朝鮮」と呼ばれ、1993年にエチオピアから独立して以来、アフウェルキ氏の支配下に置かれている。
何万人ものエリトリア人が西欧に逃亡し、その多くがアフウェルキ政権から虐待を受けたと告発している。
国連人権理事会は今年3月に公表したレポートでエリトリアの人権状況を「悲惨」と評価し、改善の兆しが全くみられないと嘆いた。
同理事会はレポートの中で、「エリトリアの人権状況は悲惨であり、改善の兆しがみえず、処刑・拷問・失踪が横行している」と指摘した。