▽5つのシンクタンクは定期レポートで今年のGDP伸び率をプラス0.1%と予想。24年9月のプラス0.8%から下方修正した。
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ドイツのシンクタンクは10日、同国の2025年の経済成長率について、ほぼ停滞すると予想した。
ドイツ通信社(dpa)によると、5つのシンクタンクは定期レポートで今年のGDP伸び率をプラス0.1%と予想。24年9月のプラス0.8%から下方修正した。
26年の伸び率はプラス1.3%と予想している。
シンクタンクはトランプ米政権の貿易政策をめぐる不確実性を指摘した。
アルミニウム、鉄鋼、自動車に対する米国の関税は今年と来年のドイツ経済をそれぞれ0.1%押し下げる可能性があるという。
シンクタンクはトランプ(Donald Trump)大統領の広範な「相互関税」がGDPへの打撃を2倍にする可能性があると指摘。「現在のグローバル化した世界経済において、関税率がこれほど急激に引き上げられたことはないため、具体的な影響を定量化することは難しい」とした。
トランプ氏は9日、相互関税について、国・地域ごとに設定した上乗せ部分を90日間停止すると発表。一律10%の基本関税は維持するとした。EUの税率は20%であった。
2月のドイツ下院議会選(定数630)を制したキリスト教民主同盟(CDU)は来月、連立政権を発足させる。
メルツ(Friedrich Merz)次期首相は9日の記者会見で社会民主党(SPD)と共に経済の活性化を目指すと表明した。