ドイツ政府、アフガン移民81人を本国に強制送還
タリバン暫定政権の発足以来、ドイツがアフガンに移民を送還したのは2回目である。
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ドイツ政府は18日、81人のアフガニスタン人男性を本国へ強制送還したと明らかにした。
タリバン暫定政権の発足以来、ドイツがアフガンに移民を送還したのは2回目である。
ドイツ当局によると、81人は18日朝、アフガン行きの便で送還されたという。
その全員が司法当局の警告により、難民申請を却下された男性であった。
メルツ(Friedrich Merz)首相は声明で、「この送還はカタールの支援を受け、数週間にわたる交渉を経て実現した」と明らかにした。
またメルツ氏はタリバンとも連絡を取り合ったと述べたが、詳細は明らかにしなかった。
前政権は10か月前に初めてアフガン難民を本国に送還。当時のショルツ(Olaf Scholz)首相は難民申請者の送還を強化すると公約していた。
メルツ氏は声明の中で、「ドイツとアフガンの外交関係は正式には断絶されていないものの、ドイツはタリバン暫定政権を承認していない」と強調した。
メルツ政権は移民政策の強化を公約に掲げて5月初めに発足。移民の入国を抑制するために国境警備を強化した。
内務省によると、亡命申請件数は23年の32万9120件から昨年は22万9751件に減少。今年も減少を続けているという。