▽閉鎖の期間は明らかにしていない。
とマシャール副大統領(Getty-Images/AFP通信)-1.jpg)
ドイツ政府は22日、アフリカ東部・南スーダンの大使館を一時閉鎖すると発表した。
ベーアボック(Annalena Baerbock)外相はソーシャルメディアに声明を投稿。「南スーダンは再び内戦の瀬戸際に立たされている」と指摘した。
またベーアボック氏は「外務省の危機管理チームが首都ジュバの在南スーダン・ドイル大使館を当面閉鎖することを決定した。職員の安全が最優先だ」と付け加えた。
閉鎖の期間は明らかにしていない。
ベーアボック氏はキール(Salva Kiir)大統領とマシャール(Riek Machar)副大統領に対し、暴力のスパイラルを抑え、和平合意を尊重し、話し合いで問題を解決するよう促した。
国軍は先週末、マシャール陣営との戦闘が激化したことを受け、上ナイル州で空爆を実施。十数人が死亡したと伝えられている。
この戦闘はマシャール派の民兵組織がエチオピア国境近くの紛争地で国軍を攻撃、撤退させたことから始まった。
キール氏はこれに反発し、マシャール陣営の閣僚を含む複数の幹部を逮捕した。
南スーダンは2011年に独立。2年後の2013年、キール氏に忠実な組織がマシャール氏の支持勢力に攻撃を仕掛け、内戦が勃発。18年の和平合意で終結した。その犠牲者は40万人以上と推定されている。
キール氏はこの数週間、マシャール氏に忠誠を誓っているとされる政府高官を解任し、マシャール派を怒らせてきた。
マシャール氏は先月の声明で、「一方的な決定や執拗な違反行為は2018年の和平合意そのものを脅かす」と警告した。
キール氏はマシャール氏の野心を疑い、マシャール氏はキール氏を独裁者呼ばわりするなど、2人の対立は和平の大きな障害となっている。