ドイツ、反発受けホロコースト遺品のオークションを中止

ホロコースト生存者団体はドイツの競売会社に対し、ユダヤ人による手紙や多数の個人名を特定する文書を含む数百点のホロコースト関連遺品の売却中止を要請していた

ポーランド政府は16日、ホロコースト生存者からの抗議を受け、ドイツで行われていたホロコースト遺物の競売が中止されたと明らかにした。

シコルスキ（Radoslaw Sikorski）外相はX（旧ツイッター）に声明を投稿。「ドイツのワーデフール（Johann Wadephul）外相とこの問題について話した」と書いた。

またシコルスキ氏は「ワーデフール外相からオークション中止の連絡を受けた」と述べ、謝意を示した。

これに先立ち、ホロコースト生存者団体はドイツの競売会社に対し、ユダヤ人による手紙や多数の個人名を特定する文書を含む数百点のホロコースト関連遺品の売却中止を要請していた

地元メディアによると、競売会社のウェブサイトに掲載されていたこのオークションに関する情報は16日午前中の時点で閲覧可能だったが、午後半ばにサイトから削除されたという。