ドイツで鳥インフルエンザ猛威、収束の兆し見えず
鳥インフルは主に野鳥が持ち込むものであり、そのフンや唾液に触れた家禽が感染し、広がる。
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ドイツの国立動物疾病研究センターであるフリードリッヒ・レフラー研究所(FLI)によると、今年鳥インフルが確認された養鶏場は11月11日時点で122カ所。24年通年の46件を大幅に上回っている。
これまでに殺処分された家禽は100万羽超。1125羽の野鳥から鳥インフルが検出された。
鳥インフルは主に野鳥が持ち込むものであり、そのフンや唾液に触れた家禽が感染し、広がる。
ヒトへの感染は稀。感染したニワトリなどを扱う際には徹底した防疫対策が求められる。
H5N1型は近年、牛、犬、猫、アシカ、ホッキョクグマに至るまで、多くの動物から検出されるようになった。ヒトからヒトへの感染は報告されていない。H5N1、H5N2、H5N6、H5N8などの型が世界各地で流行している。
FLIによると、25年の症例数は2022年通年の208件に迫る勢いで増加している。
他の欧州諸国でも鳥インフルが確認されているが、ドイツの被害が圧倒的に深刻だ。
FLIは12日に公表した報告書の中で、「ここ数週間、家禽の発生件数が急増している」と指摘した。
またFLIは「野鳥の症例数も大幅に増加しており、現在、越冬のためにやってきたツルの感染が目立ち、鳥インフルの感染拡大に寄与しているとみられる」と述べた。
アナリストは全国の家禽の個体数が約2億匹であることを理由に、卵や鶏肉価格への影響は限定的と指摘している。
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コラム:今年も鳥インフルエンザ猛威、現状と課題
日本では2025年11月時点で野鳥由来のHPAI検出と家きんでの発生報告が続いており、国と自治体は監視・初動対策・移動制限・農場対策
